海外育児で日本語がグングン育つ!家庭でできる継承語習慣

1. なぜ「日本語継承」が海外育児において重要なのか?

1-1 継承語ってなに?バイリンガルとどう違うの?

こんにちは、海外で子育てしていると「うちの子、日本語ちゃんと話せるようになるかな…」って不安になりますよね。その中で「継承語」って言葉、聞いたことありますか?実は「継承語」って、ただ日本語が話せるってだけじゃなくて、家族や文化のつながりを“受け継ぐ”言葉なんです。一方、「バイリンガル」は2つの言葉を使える人のこと。でも、それが心から日本語に親しみがあるとは限らないんです。

たとえば家で日本語を話してても、気持ちを表すのは英語だったり…それって、ちょっとさみしいですよね。継承語としての日本語は、家族の絆や思い出といった“心の言葉”でもあるんです。

1-2 継承語を大切にしないと、どんなことが起きるの?

「前は日本語ペラペラだったのに、最近まったく話さなくなってきた…」


そんな声、けっこう耳にします。特に現地の言葉が生活の中心になると、日本語はどんどん後回しにされちゃうんですよね。でもそれって、言葉だけの問題じゃないんです。「おばあちゃんと会話できない」「自分のルーツがわからない」って、子どもの中でモヤモヤした感情につながることも。

しかも、あとから日本語を“勉強”しようと思っても、時間も労力もかかるし、けっこう大変。
だからこそ、今のうちに“家庭で自然に”育ててあげることが大切なんです。

もし「うちもそろそろ本格的に継承語教育を始めたい」と思っている方は、次の章でご紹介する“家庭でできる日本語習慣”をぜひチェックしてみてください。
今日からでも取り入れられる小さなヒントがきっと見つかるはずです!

1-3 言葉と一緒に「自分らしさ」も育つって知ってた?

実は、日本語って子どもの“自己肯定感”にもつながってるんですよ。
「ぼく、日本人なんだ」「うちは和風のごはんが普通だよ」って、子ども自身が自分を認識するうえで、日本語があるかないかってすごく大きいんです。

うちの子も、日本語で話してる時はちょっと甘えた顔になったり、安心した表情になったりするんです。
きっと日本語が、“家族とのあたたかいつながり”の象徴になってるんですよね。

だからこそ、ただの言葉としてじゃなくて、「心のことば」として大切に育ててあげたいなと思います。

🌱 ちょこっとひとこと

「そうはいっても、何から始めればいいの?」って思いますよね。
大丈夫!次の章では、毎日の暮らしの中で、無理なく日本語を育てる工夫をたっぷりご紹介します♪

2. 海外育児における日本語継承の現実と課題


2-1 子どもが「日本語を話したがらない」ってどうして?

海外で暮らしていると、どうしても子どもは現地の言葉をメインで使うようになりますよね。
学校でも、友達とも、テレビでも全部その言語。だからこそ、家庭で日本語を話すよう促しても「なんで?めんどくさい…」って顔されること、ありませんか?

実は、これは自然なことなんです。子どもにとって“多数派の言語=便利な言葉”。
「日本語はママとしか使わない」「学校で使えない言葉」と思うと、だんだん使うモチベーションが下がってしまうんです。

でも、ここで「話しなさい!」って押しつけると、逆効果になってしまうことも…。
無理に使わせるよりも、「話したくなる場面」や「日本語で楽しい!」って思える時間をつくることが大事なんです。

2-2 現地語ばかりになる理由と、うまくバランスをとるには?

実は、家庭で親が日本語を話していても、気づかないうちに現地語優位になってることって多いんです。
たとえば、テレビ、スマホ、保育園、学校、買い物……。1日の大半を現地語に囲まれて過ごしていると、どうしてもそっちの語彙力や表現力のほうが伸びていきます。

じゃあどうするか?
ポイントは、「日本語の時間」を意識的につくること。例えば…

  • 朝の支度の時は日本語だけで会話する
  • 寝る前の読み聞かせは日本語の絵本
  • お手紙ごっこで日本語を書く遊びを取り入れる

こういった“家庭内の小さなルール”が、無理なく日本語を取り入れる第一歩になります。
言語バランスは「意識」と「ちょっとした工夫」で整えられるんです。

2-3 「話せる」=「使える」じゃない!落とし穴に注

「うちの子、日本語ちょっと話せるから大丈夫♪」と安心しているご家庭も要注意です。
実は、「話せる」と「しっかり使える」はまったく違うステージなんです。

たとえば、「こんにちは」「おなかすいた」くらいは言えるけど、感情や意見をちゃんと伝えられるかというと…?作文や長文読解、敬語や日本的なニュアンスの理解まで含めると、“実用レベルの日本語”はもっと奥が深いんです。そしてそのレベルに引き上げるには、時間も工夫も必要。家庭内での語彙や表現を豊かにしていくことが、日本語を「一生モノの力」に変えてくれるんです。

🌱ちょこっとひとこと

「うちはまだ小さいから大丈夫」と思っているあなたも、今が一番始めやすいタイミングかもしれません♪
次の章では、今日からすぐ実践できる「家庭でできる日本語習慣」のコツをご紹介していきますね。

3. 家庭でできる!日本語を継続するための工夫と習慣

3-1 自然な日本語環境の作り方

「家庭で日本語を話そうと思ってるのに、なんか続かない…」
そんなとき、無理に“日本語タイム”をつくるよりも、“日本語が自然と出てくる環境”を整える方が効果的なんです。

たとえば、

  • キッチンに貼る「ひらがな表」
  • 食卓で話すときに自然に出る「いただきます」「おかわり」などの生活語
  • ぬいぐるみに向かって日本語で話すごっこ遊び

こういった“生活に日本語を忍ばせる工夫”が、子どもにとってはストレスが少なく、日本語に親しみやすくなります。

子どもって、「お勉強!」って言われると引いちゃうことが多いけど、「遊びながら覚えちゃった!」ってなると吸収力が段違い。
家庭が一番の日本語教室なんです。

3-2 親の日本語スイッチと日常の小ワザ

海外で暮らしていると、ついつい親も現地語を話す場面が多くなりますよね。
でも実は、親の言葉遣いが子どもの言語習得に大きく影響してるんです。

「今日は疲れたから英語で話そう…」そんな日もあるけれど、親が“日本語モード”を意識するだけで子どもも自然とつられてくることが多いんです。

コツは、

  • 「日本語の日」を家族で決める(例:日曜日は日本語だけで会話)
  • 親も「新しい言葉」を楽しむ(例:「今日は“おひさま”って言葉を使ってみよう」)
  • 子どもが話したがるように、親が“先に楽しそうに日本語で話す”

「ママが日本語で楽しそうに話してる!」って感じると、子どももついてきてくれます。
子育てってチーム戦。親のちょっとした意識が言語の流れを変えられるんです。

3-3 兄弟や友達との会話で日本語を育てるコツ

もし兄弟がいるなら、それはもう最高の“日本語パートナー”!
兄弟でごっこ遊びを日本語でやるだけで、語彙も会話力もぐんぐん伸びていきます。

でも、「うちは一人っ子で日本語で話す相手がいない…」って場合も大丈夫。
オンラインの日本語キッズクラブや、現地の日本人親子の集まりなどを活用すれば、仲間づくりもできます。

子どもは「一緒にやる誰か」がいるだけで、モチベーションがぐっと上がります。
「日本語って楽しい!」を体感できる“仲間の存在”、それが継続の大きなカギになります。

🌱ちょこっとひとこと

「これなら明日からでも始められそう!」と思ったら、次はさらにステップアップ!
続いては、実際に使えるおすすめの教材や動画ツールをたっぷりご紹介します♪

4. 無理なく続ける!おすすめの教材&ツール紹介

4-1 絵本・読み聞かせが最強な理由と選び方

「何か始めたいけど、どれが一番効果あるの?」という声に、まずおすすめしたいのが絵本の読み聞かせです。
これ、本当に最強です!

なぜかというと、絵本って“ことば+イメージ”がセットになってるから、子どもが自然と意味を理解しながら言葉を吸収できるんです。
さらに、ママやパパの声で聞く日本語って、子どもにとっては特別な安心感もあるんですよね。

選び方のコツは、

  • 子どもの年齢より少し下の言葉レベルを選ぶ
  • くり返しのフレーズがある絵本(「だるまさんが」など)
  • 日本の文化や行事がテーマの絵本も◎

読み終わった後に「これってどういう意味だった?」と話す時間を少し取るだけでも、語彙力がぐんぐん伸びていきます。

4-2 YouTube・アプリなどメディア活用

「毎日読み聞かせなんて無理…!」って日もありますよね。
そんな時は、無理せずツールに頼って大丈夫!

おすすめは、日本語の絵本読み聞かせ系YouTubeや、文字に親しめる日本語アプリ。
具体的には、

  • YouTube:『にほんごであそぼ』『しまじろうチャンネル』『おしりたんてい』
  • アプリ:『こどもゆびドリル』『もじぴったん』『あそんでまなべるシリーズ』

ただし!使う時は“子どもまかせ”にしないことがポイントです。
一緒に観て「おもしろかったね!」と会話したり、「この言葉、知ってた?」と振り返るだけで、受け身だった時間が“言語体験”に変わりますよ。

4-3 継承語教育に役立つ学習教材の選び方

「少し本格的に取り組みたい」と思ったら、日本語教材を使うのもおすすめです。
でも、いきなり漢字ドリル!なんてやると子どもは一気にやる気ダウン…。

おすすめは、

  • 『くもんの日本語シリーズ』:書く練習だけでなく、ことば遊び感覚で取り組める
  • 『ちゃれんじ日本語コース』:音声教材付きで視覚+聴覚の両方にアプローチ
  • 『日本語継承語オンライン教材(国語力ステップ)』:自宅学習用に特化した継承語対応教材

継続できるコツは、「1日5分でOK!」という気楽な気持ちでスタートすること。
「終わったらシールを貼る」「できたら好きなおやつ」など、達成感を感じられる工夫も忘れずに。

🌱ちょこっとひとこと

教材やツールは、子どもとの相性がとっても大事。
でも一番大事なのは「どうやって親子で関わるか」。
次は、実際に成功している家庭のリアルな体験談をご紹介していきますね!

5. 実例紹介|成功している家庭がやっていること

5-1 親が楽しんで日本語を使う環境づくり

海外で日本語教育に成功しているご家庭の多くが共通していること。それは、親が楽しそうに日本語を使っていることなんです。

あるママはこう言っていました。
「“子どものために日本語教えなきゃ”って気負ってたときは全然うまくいかなかったけど、自分が日本語で歌を歌ったり、絵本を読んで笑ってる姿を見せるようにしたら、子どもも自然と話すようになってきたんです。」

親が無理なく楽しむ姿って、子どもにはすごく伝わります。
言葉って感情とセットだから、楽しい雰囲気で使うことで“好きな言語”になっていくんですね。

5-2 失敗から学ぶ!挫折と再スタートの実体験

一方で、「最初は完全に失敗だった」という家庭も。
たとえば、毎日日本語のプリントをやらせていたママ。
「しっかり勉強させよう!」と思っていたけど、子どもはどんどん嫌がってしまい、ついに「日本語もうやだ!」と拒絶されてしまったそうです。

その経験を経て、ママはやり方をガラッと変更。
一緒に日本語のアニメを観て感想を話したり、日本のゲームを一緒にプレイしたりして、“共有する時間”に切り替えたそうです。

すると、子どもは「楽しい中で日本語を使う」ことに抵抗がなくなり、今では自分から「これ日本語で何て言うの?」と聞いてくるように!

失敗は誰にでもあります。でも、親が柔軟に向き合えば、いくらでも再スタートできるんです。

5-3 家族での目標共有がうまくいった理由

成功しているご家庭では、「日本語を続ける目的や理由」を家族で共有していることが多いです。

たとえばこんな風に。

  • 「夏に日本のじぃじと電話するから、それまでにちゃんと話せるようにしよう!」
  • 「来年は日本に帰省するから、ひらがな読めるようにしておこうね」
  • 「日本の絵本を一緒に読んで楽しもう!」

こういう“具体的な目標”があると、子どもも「なんのためにやるのか」が見えてくるし、家族全体が一つのチームになれるんです。

押しつけじゃなく、家族みんなで応援する雰囲気が、継承語を続ける原動力になりますよ。

🌱ちょこっとひとこと

「うちでもやってみようかな…」って思える実例、ありましたか?
でも、実はよくある“勘違い”が落とし穴になることも…。
次の章では、継承語教育で注意したいことや心構えについてお話ししますね!

6. よくある誤解と継承語教育で大切な心構え

6-1 「家で話せば大丈夫」はNG?継承語教育の落とし穴

「家で日本語を話してるから大丈夫だよね」と思っていたら、ある日突然「え?こんな言葉知らないの?」と驚いた…なんて経験ありませんか?

実は、「家で話すだけ」だと、語彙や表現力に偏りが出てしまうことが多いんです。
どうしても家庭内の会話は限られたフレーズや場面に集中しがちで、「感情表現」「説明」「抽象的な会話」などの力がつきにくい傾向があります。

だからこそ、「話す」だけでなく、

  • 絵本を読む
  • 書く練習を少しずつ取り入れる
  • 会話のテーマを意識的に広げる(ニュースの話、日本の行事など)

といった“多方向からのアプローチ”が必要なんです。

6-2 子どもへのプレッシャーにならない接し方

継承語教育って、親が熱心になればなるほど「絶対日本語話して!」「毎日やらなきゃ!」と気持ちが先走りがち…。
でも、それがプレッシャーになってしまうと逆効果。

子どもにとって「日本語=怒られる言葉」になってしまうと、ますます話したくなくなっちゃいますよね。

大切なのは、“できたことに目を向ける”こと。
今日は一言でも日本語で話せたら「すごいね!」「その言い方上手だね」とポジティブにフィードバックする。
「間違えてもいいから、日本語で話してくれてうれしいな」と伝えるだけで、子どもの気持ちはぐっと軽くなります。

6-3 日本語を「好きになる」関わり方のヒント

日本語を“勉強”としてではなく、“好きなことの一部”として感じられるようにすることが、継続のカギです。

たとえば、

  • 好きなキャラクターの絵本を日本語で読む
  • 日本語の歌を一緒に歌う
  • 日本語でお手紙ごっこ、日記を書いてみる

大切なのは、“言葉そのもの”よりも、“日本語で何をするか”。
楽しい体験とセットになった言葉は、自然と記憶にも残りやすくなるんです。

そして何より、親子のやりとりの中にある「あたたかさ」や「笑い」こそが、継承語教育の土台になります。

🌱ちょこっとひとこと

いよいよ次はラストステップ!
現地語と日本語、どうバランスをとるのがいいのか?マルチリンガル育児の中で悩むあなたに向けて、実践的なヒントをご紹介しますね。

7. 日本語と現地語、どう両立させる?マルチリンガル育児のヒント

7-1 言語バランスの考え方と家庭ルールの決め方

海外育児でよくある悩みが、「現地語と日本語、どっちを優先すればいいの?」ということ。
でも、実はどちらかを“選ぶ”必要はないんです。大切なのは、“バランス”を意識すること。

たとえば、

  • 平日は現地語が中心になるから、週末は日本語多めにする
  • 食事の時間は日本語、遊ぶ時はどちらでもOK
  • パパは英語、ママは日本語と役割を分ける

など、“無理のないルール”を家族で話し合って決めておくと、ストレスなく言語を切り替えられるようになります。

完璧じゃなくても大丈夫。まずは「日本語を自然に取り入れる習慣」を続けることが、将来の力につながります。

7-2 「日本語ばかりでいいの?」親の葛藤と向き合う

「日本語をがんばりすぎると、現地語が遅れるのでは…」と不安になる気持ち、よくわかります。
でも安心してください。ちゃんとした研究でも、子どもは“必要な言語”を場面ごとに使い分ける力があると証明されています。

むしろ、小さいうちから複数の言語に触れることで、脳の発達にも良い影響があることが分かっています(出典:国立国語研究所、バイリンガル教育研究など)。

とはいえ、親自身が迷ったり不安になるのは当然。
だからこそ、「うちの家庭の軸はこれ」と決めておくことが、迷わず続けるコツになります。

7-3 子どもが伸びる環境づくりとは?

言語の習得において、いちばん影響が大きいのは“環境”です。
無理に詰め込むより、「言葉を使いたくなる」「伝えたい気持ちが芽生える」環境づくりが大事なんです。

たとえば、

  • 日本語でやり取りするお友達を作る(オンライン含む)
  • 日本文化に触れる機会を意識的に増やす(季節の行事や日本食など)
  • 日本語で自己表現する時間を設ける(絵日記、発表ごっこなど)

“楽しい+日本語”の体験をたくさん積むことで、「使いたい!」という気持ちが自然と育ちます。親が整える“言語の場”が、子どもの未来の選択肢を広げる大きな土台になるんですね。

🌸まとめ|海外育児でも、日本語はしっかり継承できる!

海外で子育てをしていると、現地語が自然に優先されがちで、「日本語どうしよう…」と不安になることもありますよね。でも大丈夫。日本語の継承は、“特別な方法”よりも、“家庭でのちょっとした工夫と継続”が何より大切です。

この記事では、

  • 継承語の意味と重要性
  • 海外育児で直面する日本語の課題
  • 家庭でできる習慣・声かけのコツ
  • 成功事例から学ぶリアルな工夫
  • よくある誤解と親の心構え
  • 日本語と現地語のバランスのとり方

について、実体験や信頼できる情報も交えてご紹介してきました。日本語は、単なる「言語」ではなく、子どもにとって“家族の記憶”や“自分のルーツ”をつなぐ、大切な「心のことば」です。

完璧じゃなくても大丈夫。
まずは、今日から“ちょっとずつ”始めてみましょう。
きっと、数年後に「やっておいてよかった」と思える日がやってきますよ。

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